●私の祖父の経験の実写版●
と言っても過言ではない内容でした。
※衝撃や気づきが大きいので、長文です
父方の祖父はとても優しく、
私は祖父が大好きでした。
晩年は同居となり
一緒に暮らしました^^
写真はその頃お庭で私が撮った祖父^^
実家のお庭で私が撮った祖父^^
のんちゃんや、と言っていつも優しかった祖父。
私に、いつもこんな笑顔で
笑いかけてくれた人でした。
その祖父ですが、30代のころ
建築会社に勤め南満州鉄道の
建設工事に従事していたため
1945年(昭和20年)
ソ連の満州侵攻に巻き込まれ、
捕虜となって1年半
収容所にいた経験があります。
その体験を後世のために残さねば、
という思いがあったのだと思います。
生き延び昭和22年帰国後すぐに
その経緯や経験を細かく具体的に記録・執筆
晩年にそれを自費出版ですが本にしました。
几帳面な祖父らしく、
経験が驚くほど細かくリアルに記録されています。
祖母は当時僅か生後4ヶ月だった
父や4歳の父の姉を連れて日本に帰る事が
できたのですが、映画のモジミさんと重なりました。
想像を絶する怖さと大変さだったと思います。
当時生後4ヶ月だった父もそんな中命を落とさず
生き延びたことは奇跡だと思います。
ソ連との国境付近の社宅で暮らしていたため
侵攻から逃れるため南に向けて
同僚家族や妻や子供達
(当時4歳の父の姉と生後4ヶ月の父)
を連れて必死に逃げた様子や
大混乱の中家族離れ離れとなり
妻や子供が無事かどうかもわからず
気が狂いそうな焦りや不安を抱えたまま
ソ連兵に捕まり捕虜となった様子や
過酷で壮絶な収容所生活の様子など
あまりの生々しさに
思わず読むのをやめたくなるような
場面・描写も多いのです。
私は引っ越しのたび必ずその本は持っていき
折に触れ読んでいましたが
何度読んでもあまりに現実とかけ離れた世界で
うまく理解する事ができなかったのです。
それが、今回【ラーゲリより愛を込めて】
(同時期、同場所の実話を元にした映画)
を観たことで初めて祖父が見たもの、
体験した事をちゃんと想像し、
理解できた気がしました。
祖父が書いていたことが
まさに映画で映像になっていました。
改めて今は亡き祖父や祖母を思い
映画の後は涙が止まらず、、、
そのおかげで私も今ここに生きている
ありがたさが込み上げました。
私に祖父の経験をしっかりと理解する
きっかけをくれたこの映画に心から感謝します。
大切なことを忘れないために
多くの方に観てほしい映画です。
LOVE
鳥居希美